パンダ棚 The Giant-Panda Shelf

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ジャイアントパンダの野生化訓練「母親同伴方式」はこうして生まれた(後編)

【ドキュメンタリーレビュー010】

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Shiyuudou
May 11, 2022
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現在、中国パンダ保護研究センターと成都パンダ基地でそれぞれ行われている野生化訓練。野生化訓練が始まった経緯と両者の実践例については、「なぜジャイアントパンダの野生化訓練をしなければならないの?」でも紹介した。

日本では特に『パンダが来た道』で言及されている最初の野生化訓練パンダ「シアンシアン」(祥祥)の例とやや消極的な著者の見解のせいか、野生化訓練を前向きにとらえにくい方が少なくない。ただこの原著出版は、2010年である。

その同じ年、中国パンダ保護研究センターでは「母親同伴方式」の野生化訓練が始まった。パンダの子どもが生まれた時から人間との接触を絶ち、母親から直接生きるための術を学ぶ方法である。その後9頭の成功例があり、現在も継続中。

この一見ユニークな方法はそれ以前の失敗例からどのように学び、具体的に何をきっかけとして生まれたのかについて書いた前編はこちら。

この「母親同伴方式」の場合、重要なのは訓練方法ではなく監視方法―そう、訓練自体は母パンダが行うので。どのように周到な監視方法が考案され、復帰後現在に至るまでパンダたちを見守り続けているか。

◆野生化訓練場での最初の出産◆最初の訓練パンダ「淘淘」◆淘淘が野生復帰するまで◆復帰後の淘淘を追って◆なぜ野生復帰するか

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